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加工し、独創的な技法によって新たな生命を吹き込み数々の芸術品を創作したのが入江長八である。
4 なまこ壁
民家・土蔵などの外壁のひとつの様式で、明治時代から昭和初期まで各地で見うけられた。壁面に四角い平瓦を並べて貼り、“めじ”とよばれるその継ぎ目に、漆喰を、かまぼこ型に盛り上げてぬってある点が特色。防火、保温、防湿などを目的として造られたもの。
古くから松崎一帯と下田周辺にかけて、なまこ壁の家や蔵がかなり目立ったが、昭和30年代あたりを境に大幅に減り、今ではほんのわずかを残すのみとなった。日本的な美しさと有効性が改めて見直されてきている。
松崎では、「歴史の散歩道」や「重文・岩科学校」などに見られるなまこ壁が代表例。最近建築された那賀川の「ときわ橋」にもこの手法と様式が現代風に取り入れられ話題を呼んでいる。
中でも松崎地区の明地丁、中丁、浜丁一帯には今なお、なまこ壁の民家が比較的多く集まっており、なまこ壁や塗りこめ造りの建物が26棟。明治〜大正の建物5棟、せがい造りなどの古い民家が24棟、その他神社やお寺、石仏、石畳、伊豆石の塀なども見られ、今後は「伝統的建造物群保存地区」として指定されるのではと期待している。

なまこ壁

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5 なまこ壁技術伝承事業
観光振興の大きな資源、財産となっているなまこ壁は年々減少しつつあり、左官

 

 

 

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